お墓を建てる時の流れ
1.お墓を石で建てる理由
ご先祖様や亡くなった身内の方のご供養のためにお墓は造られます。つまりお墓は、現存する方と先立たれた方との唯一の意思疎通のできる場所だと言われています。皆様、お困りになったことがおありの時にはまずお墓に行ってご先祖様にお話しされてみてください。何かしらお導きを頂ける方向に向いていくことでしょう。また、嬉しいことがおありの時にも、是非ご先祖様にお伝えください。ご先祖様は皆様のご報告をお待ちかねですから。
昔、古墳のような立派なお墓に入る方がおりましたが、それはごくまれな族長のような方々だけでした。一般の方は、地中に埋められておりました。これがまさに「土にかえる」ということです。そして、高く土を盛り目印となるように大きな石を置きました。中には木を植えて目印にした方もおります。
人間は、土とはかけがえのないものとしてとらえています。人間は、植物を植えて食物を作ります。土と水がなければ植物も人間も生きられません。土のおかげで生き、亡くなってからも土にお世話になるわけです。人間が植え育てた植物は、秋には枯れ次の世代への準備をします。自ら枯れることにより、次の世代へ種子を残し、春になると再び芽を出します。
まさに「諸行無常」の世界です。「諸行無常」とは、「この世の現実に存在するものはすべて、様々な状況により姿・形・本質そのものが常に変化し続けており、決して永遠のものではない。」という意味です。
土に葬られたご先祖様が永遠に成仏するために考えられたのが石のお墓なのです。自分のご先祖様がどちらにいるかを知りうる上で、何代にも渡り持ちこたえることができるのは、石しかなかったのです。古墳時代の古墳にも石をたくさん積み重ねて、死者をのせておりました。石は昔から人間にとってかけがいのないものなのです。
さあ、石を使ってお墓を造った方がよろしい理由はお分かりいただけたかと思いますので、次の段階に移りましょう。
2.お寺や神社とのお付き合いについて
お墓を建てたいと思ったら、ご供養の方法を考えます。元々お寺の檀家に入っていたり、神葬祭として神社が決まっていたりすれば話が早いのですが、初めてお墓を求めたい方はまず、どういった宗教または宗派に入りたいかを考えます。多くの中の方には、ご親類と同じ宗派のお寺に入檀される方もいらっしゃいます。
お墓を建てる石屋が決まっているのなら、石屋に相談するのも良いでしょう。石屋は、お寺や神社などとの関わりが深いので一般の方
よりは、よく相談にのってくれるでしょう。
また、元々墓地の区画をお持ちの方であれば、石屋に、お寺や神社のお付き合いの仕方を聞くのも、1つの方法です。
お寺に入檀する場合には、入檀料を支払うことになります。入檀料は1度払うだけでよろしいのですが、お寺により金額がちがいます。お寺により、1万円のところもあれば、30万円くらいのところもあります。入檀が決まる前にひと通り調べる必要があります。無難に石屋に聞いてもらうことも良いでしょう。
お寺の墓地を求める方もいらっしゃることでしょう。境内の墓地は1区画30万円~50万円くらいが普通です。それよりも安いとことやさらに高額を請求されることもあります。
おうちの周りの共同墓地を求める方もいますし、お住いの地域のまちの墓地を求める方が多くなってきました。共同墓地は格安が普通です。墓地を選ぶのも慎重にされた方がよろしいです。
神社での葬儀をお済の方や神葬祭の方は、共同墓地かまちの墓地を求める方が多いです。人間は亡くなると、まず仏になりますので神社の近くにはお墓は無いのです。神社の墓地は、あったとしても神社から遠く離れたところにあるはずなのです。神社の場合には、葬儀やお祭りごとがない限り氏子としてのお付き合いだけが普通です。
お墓を建てることは大事業ですから、お寺や神社を選ぶのも慎重にしたいものです。
3.お客様のご予算
当店では、お客様のご予算によって色々なパターンを御案内いたします。ご予算によっては、お客様がしっかりとした外柵もまわして格安で建てて欲しい、との要望がございましたなら、その様に建てさせて頂いております。小さめの、それでも外柵をしっかりとまわしたお墓のまわりに、明るい石をまわして、まるでお庭の中にお墓が有るかのような、そんなオリジナルのお墓もございます。お客様からとても喜ばれております。
当店ではだいたい100万円~500万円くらいのお墓が多いです。中には800万円の墓地も近年建てさせて頂いております。
まずは、お見積もりを無料でとらせて頂いておりますので遠慮なくご連絡頂ければ幸いです。石屋ではなく、お客様が主役です。お客様のご要望に合わせて見合ったものをご案内いたしますのでどうぞ。
4.お墓を建てる場所での説明
お墓を建てたいと思われたなら、墓地の区画を既に求められた方は、場所を見せて頂きます。お客様にも同席して頂き、お墓の向きを調べます。一生に一度の大事業です。また、将来においてお客様も入ることになるお墓ですので、できるだけ日当たりがよく、良い向きに建てたいものです。石屋は、お墓のプロです。お客様にイメージをお伝えします。寸法をはからせていただきます。(図面の作成にかかるためです。)当店では、営業から図面作成、材料発注、基礎工事、施工から終了まで、そしてアフターフォローも全て同じ者がやらせて頂いております。どうぞご安心くださいませ。ですから、お客様の要望はすべて受け入れ可能です。
5.お墓の完成まで
お客様の、「どんな風にどんなお墓を建てたい」との要望がお決まりになられたとき、また、ご予算がお決まりで、和型や洋型がお決まりでお客様の特にこだわりのお決まりでないときにも、何種かの図面を作成してお客様にお持ち致します。幾通りの図面とお見積書も併せてお持ちすることが多いです。そうして、お客様が納得の行かれるまで手直しもさせて頂きます。お客様が主役です。お客様に納得頂いたその後、ご契約になります。石の種類は800種以上ございますので、そのうちの10種くらいの見本をお持ちして、お客様の要望の他、お墓を建てる場所に見合ったものをおすすめして決める場合もございます。石屋はお墓のプロですのでお任せください。
いよいよ御契約になりましたなら、速やかに部材表を作り、材料の発注です。元々当店は、原石から加工をしておりました石屋ですので、石の細かいデリケートな加工技法も知りえておりますので、細かく発注しております。ですから、細かい施工をもさせて頂いているために、東日本大震災の際にも当店のお客様の墓地は被害も少なく済みました。ある地域の皆様には、「当店のお墓だけが倒れなかった。良かった。ありがとう。」とのお言葉を頂き、石屋冥利に尽きます。
材料を(ほとんど中国になっております。)発注し、材料が届きましたなら施工開始です。そのため、ご契約を頂きましたなら早い段階で基礎工事に入ります。何故なら、材料が届くまでにしっかりとした基礎をこしらえておく必要があるからです。季節により、基礎固めの仕上がり時期も異なりますし、気候にも左右されますから。当店の基礎工事はお客様の納得して頂ける出来栄えとなっております。
材料が届きましたら、いよいよお墓の施工に移ります。細かい施工も基礎施工も写真に残しております。東日本大震災後は、どこの石屋もそれ以前よりお墓が倒れない施工をやらせて頂いております。当店は、倒れないだけではなく、お墓がずれない施工もさせて頂いております。長い日数をかけてお墓が完成します。そして、お客様に納得を頂いて完成となります。
6.お墓の開眼式
仏式でも宗派により呼び方はちがいますが、お寺に完成したお墓に魂を入れて頂く大きな儀式がございます。ほとんどのお寺が「開眼式」としております。このときだけは仏式でもお祝いの式となります。栃木県の多くで、お餅をあげたりしてお祝いします。用意するものについても、石屋に頼めば全部用意させ頂きます。お寺に施主様がおつつみする額は、「さおの1割」などと言われておりましたが、今は「7・5・3」などと言う地域もございます。一生に一度の大事業です。また、ご先祖様のご供養。あるいはご自分が入る将来のお家ですから、お寺へは感謝の気持ちを込めておつつみして頂きたいものです。
7.アフターフォロー
当店は、自ら施工しておりますので自分の仕事を全て理解しております。お客様にご質問頂いてもいつでもご説明申し上げますので、どうぞ。
また、お気付きの際や、お困り事、心配事などがもしございましたならいつでもご連絡を頂ければ参上します。お客様とのご縁は永遠ですのでどうぞご安心ください。「200年の実績」のタイトルに恥じぬよう対処させて頂きます。
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